ホテル・ルワンダ / Hotel Rwanda

ホテル・ルワンダ

を見てみた。

ルワンダで発生した、フツ族、ツチ族、ルワンダ紛争について描かれている。シンドラーのリストなどと似たような話だが、国際社会の無関心、ホテルの中の賑わい、フツ族の虐殺、どれも尋常ではない。ジャンレノ演じるホテルの社長が、避難民を救う手助けをしたのはさすが。だが、大多数は無視し続けた。
虐殺シーンがメインの映画ではなく、主人公のホテルの支配人が、虐殺側の政府軍と賄賂をやりとりし、いかに生き続けるかが見所の映画。最後の方で、贈賄と収賄の立場が逆転してしまうシーンがある。確かに、大虐殺があったという事実を受け止めないといけないが、いかせん、支配人という立場で描かれすぎていると思う。何故、虐殺に至るか、という視点があってこそ、本質の重大さが分かると思う。
他国のことはさておき、自衛隊員がルワンダで傷つくことは、今の日本では容認できないだろう。派遣ですらもめてしまう。それが、悪いこととは言い切れない。内政干渉とかの問題も。21世紀になっても、人間という生き物として、まだまだ進歩の途上ということだろう。