sacrifice サクリファイス 犠牲 わが息子・脳死の11日

 

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マッハの恐怖で有名な柳田邦男氏の著書。心の病を患っていた息子が自殺し、臓器移植へ至る実話。

親から見る心の病を患った息子への気持ち、自殺してしまった息子への思いなど。人が人生をあきらめる、自殺する境目、自殺した息子を見た時。社会への接点が家族だけに限られたとき、その終末が来るのだろうか。
「家庭が音を立てて崩壊している~」という文章を見て、当たり前だけど「家族」とは難しい存在だなと思った。怖さすら感じてしまうのは、まだ結婚していないからなのか?結婚すれば、家族の大切さ、苦しくても持つ価値を実感できるのか?しかし、家族がいなくとも、文中にあった「親友や恋人」がいるから言えること。これが大切、失ってはいけないもの。
心の病を患っていた息子の日記を引用し、当人の症状・親から見た接している様子が描かれているけど、これほど苦しい病なのかと驚かされた。いかに孤独であるか、悩み続ける病であるか。
 
私も臓器移植に賛同し(細かな判定基準や脳死患者への医療には意見もあるけど)免許証に貼り付けている。不摂生な生活を送っているから移植されるか分からないけど、死んだ後でも細胞レベルで生き残りたい、存在を示したい気持ちでサインしている。死後の世界が無く、意識・存在ともに抹消されると考えるのはとても辛いことだ。
息子の死にとどまらず、人の死とは何か、脳死判断に問題はないかまで深く考えさせられる。最後に、医療チーム・看護師の対応が素晴らしく感じられた一冊であった。

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