女性の品格 装いから生き方まで

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坂東眞理子氏の「女性の品格」を読んでみた。ブックオフで100円。

女性だけでなく男性にも通じるところがある一冊だ。「品格」という重々しい題名が付いているけど、いわゆる「マナー」や「礼儀」に分類されるポイントも多く、普段の生活で気をつけることで、自らの品格を向上することができる。ビジネス上でのマナーについても言及しており、今一度、私生活から会社まで、自分自身のマナーや行動を振り返る上でお勧めだ。
「贅肉をつけない」という文章があったけど、自己を律し、健康的な体型を維持することが大切だと痛感した。ただ、体質的に太りやすい人がいることを忘れてならないと思った。
また、「ありがとう」について書いてあったけど、いろんな人に「ありがとう」と言える人は素晴らしいと思う。私なんか、会釈や「どうも」と言うだけだし、「ありがとう」と言ってみようと思う。

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sacrifice サクリファイス 犠牲 わが息子・脳死の11日

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マッハの恐怖で有名な柳田邦男氏の著書。心の病を患っていた息子が自殺し、臓器移植へ至る実話。

親から見る心の病を患った息子への気持ち、自殺してしまった息子への思いなど。人が人生をあきらめる、自殺する境目、自殺した息子を見た時。社会への接点が家族だけに限られたとき、その終末が来るのだろうか。
「家庭が音を立てて崩壊している~」という文章を見て、当たり前だけど「家族」とは難しい存在だなと思った。怖さすら感じてしまうのは、まだ結婚していないからなのか?結婚すれば、家族の大切さ、苦しくても持つ価値を実感できるのか?しかし、家族がいなくとも、文中にあった「親友や恋人」がいるから言えること。これが大切、失ってはいけないもの。
心の病を患っていた息子の日記を引用し、当人の症状・親から見た接している様子が描かれているけど、これほど苦しい病なのかと驚かされた。いかに孤独であるか、悩み続ける病であるか。
 
私も臓器移植に賛同し(細かな判定基準や脳死患者への医療には意見もあるけど)免許証に貼り付けている。不摂生な生活を送っているから移植されるか分からないけど、死んだ後でも細胞レベルで生き残りたい、存在を示したい気持ちでサインしている。死後の世界が無く、意識・存在ともに抹消されると考えるのはとても辛いことだ。
息子の死にとどまらず、人の死とは何か、脳死判断に問題はないかまで深く考えさせられる。最後に、医療チーム・看護師の対応が素晴らしく感じられた一冊であった。

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機長の決断

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ペーター・ヴェプファ、ウルス・フォン・シュレーダー両氏著書を読んでみた。

初心者でも、どのようにして飛行機が安全に飛行しているか、快適に過ごせているか、空中、地上などでどのような努力がおこなわれているか、分かりやすく記述してありお勧めだ。スイス航空のパイロットが書いたため、実にリアルで、魅力的な作品に仕上がっている。
空港に着いてから、離陸準備 巡航中、着陸準備など、飛行機が飛び立つ前から着した後まで、非常に読み応えがあり、特に、航空会社の施設や飛行機などの写真が多く、好奇心が駆り立てられる。また、補章として、飛行機の仕組みが記載されており、知識の再確認に役立つ内容だ。

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