ホテル・ルワンダ
を見てみた。
ルワンダで発生した、フツ族、ツチ族、ルワンダ紛争について描かれている。シンドラーのリストなどと似たような話だが、国際社会の無関心、ホテルの中の賑わい、フツ族の虐殺、どれも尋常ではない。ジャンレノ演じるホテルの社長が、避難民を救う手助けをしたのはさすが。だが、大多数は無視し続けた。
虐殺シーンがメインの映画ではなく、主人公のホテルの支配人が、虐殺側の政府軍と賄賂をやりとりし、いかに生き続けるかが見所の映画。最後の方で、贈賄と収賄の立場が逆転してしまうシーンがある。確かに、大虐殺があったという事実を受け止めないといけないが、いかせん、支配人という立場で描かれすぎていると思う。何故、虐殺に至るか、という視点があってこそ、本質の重大さが分かると思う。
他国のことはさておき、自衛隊員がルワンダで傷つくことは、今の日本では容認できないだろう。派遣ですらもめてしまう。それが、悪いこととは言い切れない。内政干渉とかの問題も。21世紀になっても、人間という生き物として、まだまだ進歩の途上ということだろう。
カテゴリー: 映画
父親たちの星条旗
父親たちの星条旗 / FLAGS OF OUR FATHERS
を見てみた。
出だしから戦勝国側の造り。ちゃんとジャップjapを言っている。硫黄島へ向かう船から落ちた兵士は、船団が崩れるからと言って船が止まらないと表現していたが、彼はどうなったのだろうか?物量に勝っていた米軍が、あれほどの被害を出した理由は、砲撃が10日の予定が3日に縮まったからだろうか?
途中からは、硫黄島での戦いが始まるが、ここでは戦勝国も敗戦国も関係ない。戦闘後の様子なども取り上げられているが、このあたりは「硫黄島からの手紙」とは大違い。結局、何を言いたいのか分からず。内容を美化しているというより、父親たちの苦悩を強調して描きすぎ、さらにアメリカ本土での出来事が多くて、硫黄島での戦いが薄くなっていて、見終わると何か引っかかるものを感じた。
硫黄島からの手紙
硫黄島からの手紙 / LETTERS FROM IWO JIMA
を見てみた。
クリント・イーストウッド監督、渡辺謙出演の話題作。現在では、硫黄島の読みが「いおうとう」に戻っている。硫黄島での発掘作業から映画が始まる。
硫黄島での戦闘準備から、戦闘終結まで見せてくれるが、沖縄戦の様子を沖縄で見てきた私には、一つ一つが重なって、見ていて辛くなる。もっと戦争について勉強すべきではないか、私は地元での空襲ですらよく分かっていないのでは、と考えさせられる。細かい感想は省くが、戦争なので、そういう表現がある映画だ。
戦争ものの映画を見て必ず思うことは、戦争良くない。一度、靖国神社には行ったことがあるけど、もう一度時間をかけてお参りしたいと思った。